日本国内では今週5月25日(月)に緊急事態宣言が解除され、それ以来初の投稿となりました。
解除されたとはいえ、やはり予断を許さない状況であることは変わりなく、New Normalに従ってまだまだ慎重に生活していく必要がありますね。自分自身、三密は避け、不要不急は避け、責任ある行動を取っていこうと思っています。
さて、そんな中迎えた今日5月30日。New Normシリーズからガラッと話題を変えたいと思います。
世界一エコなスポーツ『スポGOMI』
今日5月30日が何の日か、みなさんはご存知でしょうか?
そう、「ごみゼロの日(530)」なのだそうです。(語呂合わせでピンと来た方は凄い!)
ということで、今日はこれにちなんで、世界一エコなスポーツを紹介したいと思います。
「ごみ」と「スポーツ」。なかなか結びつかなそうですが、世界一地球に優しいスポーツとしてここ日本で生まれたスポーツがあります。それがスポーツGOMI拾い・通称「スポGOMI」。

© Social Sports Initiative
「ごみ拾いはスポーツだ!」の合い言葉と共にこのニュースポーツが産声を上げたのは2008年。当時、縁あってこの競技の生みの親である馬見塚健一さんとお仕事でご一緒していたことで、僕自身もこの新しいスポーツの存在を知りました。当時から「Creating Sport Value」的な視点でスポーツの在り方を考えていたこともあり、非常にインスパイアされた記憶があります。
それから12年。この新しいスポーツは2020年5月現在で950大会以上実施され、1000回目前まで迫っています。更には、日本国内のみならずロシア、ミャンマー、パナマなど海外でも実施され、ごみに対する人々の意識を変える不思議な力を発揮し続けています。
東京2020組織委員会も2017年より毎年「世界環境デー」に東京2020スポGOMI大会を主催し、アスリートにも参加していただいています。そして昨年は国連広報センターの方々も参加し、スポーツを通して共に地球環境を考えるきっかけとなっています。
スポーツの力で社会課題に取り組む
チーム制で、制限時間を設け、ゴミにポイントを付ける。
スポGOMIが行われる舞台は街を競技エリアとして、スポーツとしてごみ拾いを競います。競技として行うため、ルールが存在し、審判も必要です。参加者は競技者として、スポーツマンシップに則り競技に取り組むことになります。
それだけでコミュニティでの奉仕活動として行われていた「ごみ拾い」が「スポーツ」に変換されました。参加者はごみを発見することに喜びを覚え、夢中でごみを探し始めます。
これも一種の「スポーツの価値」ではないでしょうか。スポーツをすることによって生まれる「楽しい」という感情が、こうした意識の変換に大いに活かされるという好事例だと思います。「スポGOMI」を運営する一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブでは、こうしたニュースポーツをソーシャルスポーツと位置づけ、スポーツの力で社会課題を解決する活動に取り組んでいます。
しかしこのスポーツで勝敗を決めるのは拾ったごみの量×質によるポイント。つまりごみがなければ競技が成り立たないという矛盾も抱えています。
私たちは、この世の中からこのスポーツ自体が無くなることを目指して活動をつづけていきます。 – ソーシャルスポーツイニシアチブ
地球環境を考えたとき、本当なら路上でのポイ捨てなどなく、ごみひとつ落ちていない「ごみゼロ」の街であることが理想です。スポーツのチカラで、少しでもそんな未来の実現に近づけたら素晴らしいですね。
スポーツが地球に出来ること
さて、新型コロナウイルスの影響で、世界の経済活動がストップしていたここ数ヶ月。3月22日が「世界水の日」、4月22日が「アースデー(地球の日)」、5月30日が「ごみゼロ(530)の日」と環境に由来する記念日も続いています。そして来る6月5日は「世界環境デー」です。
良い機会なので、これから「スポーツと環境」に関する投稿を続けていければと思います。
そして世界環境デーの前日6/4(木)には、Venture Cafe Tokyoにて、スポGOMIの生みの親・馬見塚健一さんにもご一緒いただき「スポーツが地球に出来ること」を考えるトークセッションを行う予定です。ご興味ある方は是非。
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